交通事故事件は、生活の身近に潜む、深刻な法律問題です。普通の市民が、ある日、突然、紛争の当事者の立場に立たされてしまいます。もちろん、多くの人にとっては初めての体験であり、今、何を、どうすればよいのか、戸惑うことも多いでしょう。

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以下では、通常の場合の解決までのおおまかな流れを図示します。

保険会社

図中で「保険会社」とは、加害者側が任意保険の契約を結んでいる保険会社を意味します。以下の文中でも、ことわりのない限り同様です。

症状固定

これ以上治療を続けても今以上の症状の改善は見込めないという時点・状態を、「症状固定」と呼びます。

後遺障害等級認定

症状固定となった際に残っている症状が、交通事故による後遺障害に該当するのか、また、該当するとして、どの程度(等級)の後遺障害と位置付けられるのかの判断を受ける手続が「後遺障害等級認定」です。損害保険料率算出機構という第三者的立場の機関が判断を行います。